産後の腰痛
2018-11-05
出産による影響と対策
自然分娩による出産の場合には、産道を通ってお腹の赤ちゃんが外の世界に出てくる必要があって、赤ちゃんの頭が無事に通過できるように骨盤が大きく開くのです。
その為、陣痛が始まると骨盤の靭帯や関節は最大に緩んで赤ちゃんを通しやすくしてくれますが、出産後は骨盤が開いたままの状態になっているので不安定になって腰痛が生じやすくなります。
開いた骨盤は徐々に時間をかけて閉じて固定されていきますが、その際に歪んだまま固定されてしまうと、腰痛が悪化してしまうことがあるのです。
このように産後の腰痛が現れる原因として、出産による骨盤の開きがありますが、少しずつ骨盤が安定してくれば治まってくるようになります。
ただ骨盤が安定する前に大切なのは安静にするということで、産後3週間~1ヶ月間に安静にしないで動き回ったり家事をしたりしてしまうと、内臓が骨盤の中にすっぽりと入りこんでしまうのです。
そうすると骨盤が閉じようとしても閉じることができないので、開いたままの状態で安定して骨盤が歪んだまま定着してしまうことがあります。
これを防ぐ対策としては、産後2ヶ月以降には骨盤体操・ストレッチ・ヨガ・骨盤ベルトの着用などを実施して骨盤の歪みを取り除いていくことです。
また確実に骨盤の歪みを整えたい場合には、整体院や整骨院で施術を受けることをおすすめします。
産後の睡眠不足の影響と対策
赤ちゃんは短時間で起きたり泣いたりを繰り返すので、産後しばらくの期間お母さんは充分な睡眠を取ることができないのです。
その為、短時間の仮眠を繰り返すような状態になって、慢性的な睡眠不足になることが影響して産後の腰痛が現れてしまうこともあります。
また十分なな睡眠が取れない状態が続くと、疲労を回復させたり傷ついた筋肉を修復したりする作用がある成長ホルモンの分泌が減少してしまうのです。
このように成長ホルモンの分泌が減少すると体の疲労だけが蓄積されやすくなって、それが原因となり腰痛を引き起こしてしまうようになります。
それから十分な睡眠が取れない状態が継続すると、どうしてもイライラした状態が続きやすくなってしまいますし、腰痛で思うように動けないこともがストレスになって、悪循環に陥りやすくなってしまうのです。
このように産後の腰痛が現れる原因として、慢性的な睡眠不足により成長ホルモンの分泌量が減ったり、疲労が回復しなかったりすることが影響しています。
赤ちゃんのお世話は必要ですからお母さんが眠れなくなるのは当然と言えますが、母乳以外は他の家族でもサポートすることは可能です。
ですから対策としては、眠くて辛い時は赤ちゃんにたっぷりと母乳をあげた後は、家族にお世話を任せて別の部屋でしっかり睡眠を取るように心がけましょう。
また時間帯に関係なく少しでも仮眠をとれる隙があれば、とにかくすぐに横になるようにすることも大切で、そうすると睡眠不足を少しでも緩和することができます。
産後の栄養不足の影響と対策
母乳はお母さんが摂取した栄養から作られているので、母乳で育てる場合にはしっかり栄養摂取しているつもりでも、どんどん栄養が奪われてしまうのでお母さんは栄養不足になりやすくなってしまうのです。
特に鉄分が不足すると血行不良を招いて、それが腰痛の発生につながったり悪化しやすくなったりしてしまいます。
あまり意識することは少ないでしょうが、母乳による栄養不足の影響も腰痛を引き起こす原因として考えられるのです。
このように母乳により栄養不足に陥って腰痛を引き起こしていることもあるので、産後の腰痛を引き起こさない対策としては、鉄分を意識して摂取するようにすることが大切になります。
鉄分は小松菜・ほうれん草・レバー・高野豆腐などに豊富に含まれているので、これらを積極的に摂るようにしましょう。
また、母乳でカルシウムやたんぱく質も奪われるので、小魚・チーズ・魚や赤身のお肉なども積極的に食べるようにして栄養を補うようにすることが大切です。
育児ストレスの影響と対策
産後の腰痛が現れてしまうのは、育児によるストレスも影響しているとも言われています。
特に初めての育児を経験する場合には、授乳の仕方・おむつの替え方・寝かしつけのやり方など全てが手探りの状態で、育児がうまくできないことがストレスになるのです。
そうしたストレスにより自律神経が不安定になると血流が悪くなって、その結果として腰痛を引き起こしてしまいます。
育児ストレスによる腰痛の対策としては、まずストレスを溜めこまないようにするために、過剰な期待や完璧を目指さないことが大切です。
赤ちゃんのお世話は思い通りにならないものですし、最初から全て完璧に熟せないることはないので、家族に甘えることも大切と言えます。
他の家族にでもできる役割については分担して、できる限りストレスを溜めこまないようにすることがおすすめです。
同じ姿勢の継続による影響と対策
育児で同じ姿勢が続くことも腰痛が現れる原因で、特に前屈みの姿勢になると背骨が丸まり腰に大きな負担がかかりやすくなります。
また少しずつ腰に負担が蓄積されのことで、人によってはぎっくり腰を引き起こして急に動けなくなることもあるので注意が必要です。
それから運動不足による筋力低下が影響していることもあって、日常生活に戻っていくと体力だけではなくて筋力も追いつかないため腰が痛くなってしまいます。
少し意識するだけで姿勢を変えることは可能で、それにより腰の負担を軽減することができるので、同じ姿勢の継続による腰痛の対策としては正しい姿勢を心がけることです。
運動不足の影響についての対策は、安定期以降は日常生活でしっかり歩いたり階段を昇ったりすることで、運動不足を解消して筋力と体力をつけて行きましょう。
また買い物でも早足で行動することにより運動不足を解消しやすくなりますし、ストレッチや筋力トレーニングをプラスすることで運動不足による筋力低下をカバーできるのです。
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※あくまで健康知識であり、内容について保証するものではありません。