骨盤の歪みが引き起こす腰痛とは
2018-12-21
ぎっくり腰とは
不意に急激な腰の痛みに襲われるぎっくり腰は、魔女の一撃とも言われますが、正式には急性腰痛症と呼ばれる症状です。
何かをしていて不意にとか、きっかけがよく分からないといった方が多いのですが、何気ない動作で発生するぎっくり腰にもきちんと原因はあります。
また、以前から何となく腰に違和感があった、腰が重いような感じがしていた、動かしにくい感じがあったなどいう声もあって、本当は何らかの予兆があるのです。
ぎっくり腰を引き起こす要因としては、大きく分けて限度を超えた瞬間的な過負荷、蓄積された疲労といった2つがあります。
急に起こるので、限度を超えた瞬間的な過負荷が最大の要因と考える方が多いでしょうが、実は圧倒的に蓄積された疲労の方が多い傾向にあるのです。
日々の疲労が蓄積して緊張状態にある腰に、些細な負担がかかることで、腰椎周辺の筋肉・関節・靭帯・椎間板を捻挫または損傷により炎症が起こって腰に激しい痛みを引き起こすというのが発症のメカニズムと言えます。
ぎっくり腰はクセになる?
ぎっくり腰を初めて体験すると炎症が引いて痛みがなくなるまで安静にして、痛みが解消するとようやく治ったと安心されるのです。
しかし早いと数ヶ月後、遅くても数年後にはまたぎっくり腰になる方が多くて、そのためぎっくり腰はクセになるとよく言われます。
それにより数回繰り返してしまった方は、次はいつ起こるのかと日常の動きも慎重になって、思い切り体を動かすこともできなくなるのです。
しかも繰り返し起こるようになると、再発する間隔がどんどん短くなって、痛みもより強くなりますし、治りも遅くなる傾向があります。
では、なぜ治っても治っても再発するのかというと、それはもっと大事な根本原因を理解して改善していないからです。
実はぎっくり腰を引き起こす方の多くは骨格に歪みが見られて、特に腰椎4番・5番、骨盤に歪みのある方が多い傾向があります。
全ての骨には筋肉が付随しているので、骨盤を含む腰回りの骨格が歪むとその骨に付随している筋肉にストレスが常にかかることになるのです。
そして、そのストレスが疲労になり蓄積していくと、安静にして炎症が治まったとしても、根本の骨格の歪みがそのままでは、また疲労が蓄積していつの日か再発することになります。
体の歪みと骨と筋肉
このように骨格の歪みが腰痛の原因になることもあって、ぎっくり腰と骨盤の歪みには密接な関係があるのです。
では、骨盤を含めて体はどのようにして歪むのかというと、考えても分かるように骨は自力で動くことができません。
その為、骨は何かに引っ張られたり押されたりすることで動くもので、骨を動かしているものは何かと言うとそれは筋肉で、体の歪みの原因は骨自体ではなくて筋肉ということです。
体が歪む要因としては、利き手・利き足などによる日常の偏った動作、偏った荷物の持ち方、片方だけに負担がかかる生活習慣や癖などが代表として考えられます。
このような筋肉のバランスの悪さが要因として考えられるのですが、本来筋力は左右同じになることはないですし、体の作りも左右対称ではないのです。
では、骨盤など体が歪むことを防ぐことはできないのかといと、そのようなことはありません。
実は筋肉は力を抜くことできるもので、例え筋力の左右バランスが崩れたとしても、力を抜くことでバランスをとることができるのです。
例えば、リンゴを握り潰すことができる握力がある人でも、卵やガラスのコップを割らずに持つことが可能という事実からも理解できます。
このように筋肉は筋力のバランスが悪くても、力を抜くことによってバランスを調整することが可能ですが、筋肉が力を抜くことができなくなるとどうなるのでしょう。
脳では力を抜いていると認識していても筋肉に力が入っていると、力が入っている筋肉はその分縮んで、その筋肉がついている骨を引っ張るのです。
これが体の歪みを引き起こしてしまう原因になります。
ぎっくり腰と骨盤の歪み
体の歪み特に骨盤の歪みをそのまま放置していると、どのようなことが起こってしまうのでしょう。
まず、歪みにより骨盤内部の血管の圧迫に繋がる場合があって、血行が悪くなることで冷えや肩こり、頭痛や腰痛を引き起こしてしまうことがあるのです。
また骨盤が前方にズレている場合は、体はバランスを整えようとして胸の位置が後方にズレてしまって、その胸のズレをかばうため頭が前方にズレます。
この姿勢が猫背で、骨盤が歪んでバランスが崩れると、それを調整するために猫背になるケースがあるのです。
それから骨盤が歪んで広がってしまうと、股関節が外側にずれて両脚の骨や関節も外側に広がるため、脚の外側の筋肉ばかりが発達して内側の筋肉が弛緩するので、O脚になってしまうこともあります。
このように骨盤の歪みをそのまま放置していると、意識する方は少ないでしょうが実に多くのトラブルを引き起こす可能性があるのです。
先にも触れましたが、骨盤が歪むと付随している筋肉にストレスが常にかかって、ストレスが疲労になり蓄積することでぎっくり腰を引き起こすので、ぎっくり腰と骨盤の歪みには深い関係があります。
骨盤の歪みを治す方法は
正しい姿勢でないことで骨盤が歪むとよく言われますが、それだけではなくて歩き方・立ち方・座り方など、日常生活における何気ない行動が骨盤の歪みを生むんです。
体を動かしていると瞬間的な誤差は誰にでも生じることですが、そのちょっとした歪みを長続きさせないことが重要で、体に染みついた悪い癖を改善することが骨盤の歪みの予防・改善につながります。
長年の生活で体に染みついた悪い癖ですから、なかなか簡単に改善することは難しいですが、意識し続けることで脳から体へ送られる情報が書き換えられるため悪い癖は解消できるのです。
ただ長い期間が必要になるので、骨盤の歪み予防・改善につながるエクササイズを行ったり、整体や整骨院で施術を受けたりするのもひとつの選択肢になります。
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※あくまで健康知識であり、内容について保証するものではありません。